Mac OSXでAndroid 2.1 の開発環境を作成する方法
折角先週にNexus OneがGoogleから発売されたということで、Mac OS X 10.6.2 Snow LeopardにてAndoroid 2.1の開発環境を作成する方法を紹介しようと思います。残念ながら、MacではIntel MacでしかAndroid開発できません。PewerPCのMacの人は残念ながらAndoroid開発できませんので、新しいマシンを用意するかしてください。Windowsでの環境の準備は、「第2回 Androidアプリ開発,事始め 開発環境を準備しよう」によくまとまっています。
Androidの市場や開発動向に関しては、前回エントリーを参考にしてみてください。Nexus Oneの使い勝手については、UEIの清水さんのblogが非常に素晴らしいので、そちらの方を参考にされると良いと思います。
NexusOneは真のiPhoneキラーと成るか!?
NexusOne二日目。マルチタッチに目覚める
開発環境を準備の手順は以下の通り。
1. Java 1.6のインストール
2. Mac版Eclipseのインストール
3. Mac版Eclipseの日本語化
4. Android SDK のダウンロード及び配置
5. AndroidのEclipse プラグインのダウンロード及びインストール
6. Android Virtual DevicesでNexus OneのSpecのものを作成
7. HelloWorldプロジェクトの作成と実行
となっています。では初めて行きましょう。
- 1. Java 1.6のインストール
Mac OSX Snow Leopardにはデフォルトで、Java 1.6がインストールさてれいます。一応インストールされているかどうか確認しましょう。
アプリケーション > ユーティリティ > ターミナル から
java -version
と実行してみましょう。以下の画像のように、java version "1.6.0_17"という風にjava の1.6であれば大丈夫です。
Snow Leopardでない方は、
http://developer.apple.com/java/
のJava Downloadsから、自分のMacOSXのバージョンに合わせたJavaをダウンロードしてください。
Eclipse Downloads
http://www.eclipse.org/downloads/
Eclipse 3.5.1 Galileoは様々なバージョンが出ていますが、この度は、Eclipse IDE for Java DeveloppersというJava 開発者向け、Mac Cocoa 64bitのものを選択してダウンロードします。
ダウンロードして解凍した後、アプリケーションフォルダなどに解凍したeclipseフォルダを移動しましょう。
日本語翻訳には様々な方法があり、Windows版にはPleiadesという日本語化プラグインが同梱されたものがあったりするのですが、Mac版は自動翻訳機能がうまく働かなかったり、うまく動かない場合があるので、Eclipse Babel Projectから日本語化プラグインをダウンロードします。
Babel Language Packs(Galileo)
http://download.eclipse.org/technology/babel/babel_language_packs/galileo.php
この中で、今回日本語化しておきたいプラグインだけをダウンロードします。Eclipseの基本プラグインとタスク管理のためのmylynだけダウンロードします。必要ならば、追加してダウンロードしてください。
BabelLanguagePack-eclipse-ja_3.5.0.v20091121043401.zip (95.66%)
BabelLanguagePack-tools.mylyn-ja_3.5.0.v20091121043401.zip (100%)
解凍するとそれぞれeclipseフォルダが出来ますので、eclipseをeclipse-ja、mylyn-jaと名前を変更し、先程解凍したEclipse本体のフォルダのdoropinsフォルダにコピーします。
その後、Eclipse.appの内容を表示し、Contents/MacOS/eclipse.iniをテキストエディットにて編集し、その最後の行に、
-nl ja
これで、日本語化は無事終了しているはずですので、Eclipse.appを起動しましょう。ワークスペース名はお好きな名前で作成してください。Android専用とするために、自分はworkspace_androidとします。
以下の画像の用に「ようこそ」が日本語で表示されていれば成功です。
ようこそ画面を閉じ、Java開発を開始することができます。こんな感じで日本語が表示されているはずです。
次に、Android SDKをダウンロードします。
Android SDK | Android Developpers
http://developer.android.com/intl/ja/sdk/index.html
より、Mac OS X (intel) android-sdk_r04-mac_86.zipをダウンロードします。
解凍すると、android-sdk-mac_86というフォルダが出来ますので、適当な場所に配置しましょう。ここでは、/Users/username/Androidフォルダに配置しました。これでSDKのダウンロードは終了です。
改めて、Eclipseに戻ります。Eclipseのメニューのヘルプ > Install New Softwareを選択します。
次にAddボタンを押し、ダウンロードサイトを追加します。
Name: Android
Location: https://dl-ssl.google.com/android/eclipse/
するとDevelopper Toolsに新たに項目が二つできると思いますので、すべてを選択して次ボタンを押します。
その後の質問もすべて次へ、I acceptを選んで終了へと進めていきます。するとインストールがはじまり、最後にEclipseの再起動を求められますので、そのまま再起動しましょう。
すると以下のように、クールバーに新しく機能が追加されているのがわかると思います。
次に、メニューのEclipse > 設定から Androidの項目を選択し、先程配置した、Android SDKのパスを指定してOKボタンを押します。
パスを設定したら、次はメニューの ウインドウ > Android SDK and AVD Managerを起動し、Installed Packegeの項目を選択して、Update Allボタンを押します。
すると様々なAndroidのパッケージがダウンロードできますので、Accept Allを選択してInstall Acceptedを押してインストールしましょう。
インストールには結構時間がかかります。無事すべてのインストールが終わったらCloseボタンを押してください。
次に、開発したコードを動かすための仮想デバイスを作成します。ここでは、Nexus Oneと同じスペックのものを用意します。
先ほどと同じ、ウインドウ > Android SDK and AVD Managerを起動し、Virtual Deviceを選択し、New ボタンを押します。
Name: nexus_one
Target: Android 2.1 - API Level 7
SD Card: 512 Mib
Skin: Built-in: WVGA800
のようにしてCreate AVD ボタンを押します。これで仮想デバイスの作成は終了です。
- 7. HelloWorldプロジェクトの作成と実行
メニューのファイル > 新規 > その他から、Android > Android Projectを選択し、次へボタンを押します。
次に、プロジェクトの詳細を入力していきます。
Project name: HelloWorld
Build Target: Android 2.1
Application name: ハローワールド
Package name: org.lalalahirai.android.helloworld
Create Activity: HelloWorldActivity
Min SDK Version: 7
のように入力し、終了ボタンを押します。すると無事プロジェクトができます。
ただ、ビルドに失敗してコンパイルエラーが出たりすることもあるので、エラーが出ている場合は一度、メニューからプロジェクト > クリーンですべのプロジェクトのクリーンを実行してみましょう。
無事、エラーがなくなったら、今度は、プロジェクトを選択し、右クリックから 実行 > Android Apllicationを実行してみましょう。するとAndroidが起動します。その後、ハローワールドと表示されれば成功です。
無論、この仮想デバイスでは、ホームなども使うことができますのでいろいろいじってみてください。
以上でAndroid2.1のMac OSXでの開発環境の作成はおしまいですが、これから深く開発していくにあたって、
Android 2.1, Release 1 | Android Developpers
http://developer.android.com/intl/ja/sdk/android-2.1.html
などのドキュメントが非常に役に立ちます。Android 2.1のソースを読むのも面白いです。まだまだ日本からAndroid 2.1以上の環境のある携帯電話が発売されるのは先になるかもしれませんが、きっとAndroidデバイスが将来主流になってくると思いますので、ぜひチャレンジしてみてください。
著者 S.Y.